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現状を知り、いろんな提言をすることによって、よりよい奄美になってくれたらと思います。 ** (●^∇^●)/ ** 承認制ですが、コメント書き込めるようにしました。返事は致しませんが、気軽にコメントください。 また、ブログ専用のメールアドレスもあります。ご意見、感想、提案など、お待ちしています。下記アドレスからメールを送ってください。返事はいたしませんが、ブログの中で還元していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 amami-yamaへのメール 気軽に、メールくださいね♪ 検索
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2008年 08月 07日
そして、8月1日付けの西日本新聞朝刊に掲載されたエッセイです。(ひう)
●テキストのみ抜粋● 奄美 きょら島のいま 43 森林伐採を考える(3) 鳥飼否宇 奄美の美しい海を支えているのは森である。山に降った雨が森に貯えられ、浄化されて川に流れ出る。川の水はミネラルや有機物を海に運び、サンゴや魚たちを育てる。これはいまや常識だろう。漁民もよく知っていて、積極的に植林事業を行い、豊かな海を守ろうとしている。 現在、奄美では逆の事態が懸念されている。森林伐採による赤土汚染の心配である。奄美大島の土壌は赤土質である。地肌がむき出しになった伐採地に雨が降ると、赤土の細かい粒子が溶け出して、川を赤く染めながら海に至る。赤土の粒は海中を漂い、やがて海底に降り積もる。濁った海から魚はいなくなり、サンゴも死滅する。水産資源は大きなダメージを受ける結果になる。 このような深刻な事態を招かないように、行政も伐採現場の赤土流出には神経質になっているようで、指導も徹底している。できれば、もっと積極的に森林の価値を認め、伐採許可を制限するくらいまで頑張ってほしい。 これも常識だが、森林は二酸化炭素を吸収し、酸素を放出する。全地球的な課題である温室効果ガスの削減にとって、森林はなくてはならない存在である。奄美の広大な森林が、年間でいったいどれほどの二酸化炭素を吸収してくれているのだろうか。ぜひ一度客観的に調査してもらいたい。そして、温室効果ガス削減量を金額換算し、伐採して得られるチップの代金と比較してほしいのだ。留意していただきたいのは、一度チップに換金すると、次に換金できるのは五十年後ということである。回復がはやいといわれる奄美でも、森林の再生にはその程度の時間がかかるのだから。一方、二酸化炭素の吸収は、そこに森林がある限り、未来永劫期待できるはずである。 その計算の結果がどうなるか、私は知らない。しかし、全地球的な課題解決のために森林を守るのと、一部の企業の利益のために森林を伐採するのと、どちらが賢明な選択肢なのだろうか。答えは明白だと思う。
by amami-yama
| 2008-08-07 11:27
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